WEBセミナー

  1. Home>
  2. WEBセミナー Topics>
  3. 【第8回】
【第8回】効率の良い移乗動作について 〜様々な移乗方法〜
福祉用具専門相談員 見目真一
2011/02/01
今回から、『移乗動作』をテーマにセミナーを行ってまいります。
まずは、『移乗動作』という聞き慣れない言葉の解説と、その具体的な方法についてご説明させて頂きます。
『移乗動作』とは、言葉の通り”何かに乗り移る動作”と考えて頂いて良いと思います。
日常的に”立ち仕事”を行う方々にはわかりづらい動作かもしれませんが、例えば、第5回のWEBセミナーでご紹介させていただいた、『移動バーにつかまりながらポータブルトイレに座る』という動作は『移乗動作』に該当します。 『移乗動作』の重要性を最も感じている方は、移動に”車いす”を利用している方かもしれません。車いすを利用している方は、『ベッド』から『車いす』に乗り移るという動作から一日が始まります。そして『車いす』から『便器』に乗り移る、『便器』から『車いす』に乗り移る、『車いす』からダイニングの『椅子』に乗り移るなど、一日のあらゆる場面で『移乗動作』を行う必要があります。これらを、”自分の力で行うことができる方”の場合は、”自身の能力を発揮する”ことだけを考えれば良い訳ですが、”介助者の補助を必要とする方”の場合、”自身の能力を発揮する”ことに加え、”介助者の負担を軽減する”ことも、合わせて考えて行かなければなりません。
以上のことから、
『移乗動作』については、
  • 日々、幾度となく行われる動作であること
  • 大きな重心の移動を余儀なくされる動作であること
  • 身体状況により変化する動作であること
  • 本人も介助する側も危険を伴う動作であること
このような特徴が挙げられます。
『移乗動作』とは、生活の中で欠かせない動作であり、とても負担の大きいものです。
この動作が安全で容易なものになれば、より豊かな生活が送れることでしょう。
次に、具体的な『移乗方法』についてご説明差し上げます。
『移乗方法』については、大きく3つの方法に分けることができます。
  1. 立位移乗
  2. 座位移乗
  3. 臥位移乗
『立位移乗』とは、”立って移乗すること”です。何かに掴まり、立って移乗動作を行うことや、介助者に立たせてもらいながら移乗動作を行うことになります。
▼『一人で立位移乗を行った場合の例』
▼『一人の介助者が立位移乗を介助した場合の例』
『座位移乗』とは、”座ったまま移乗すること”です。座った姿勢からお尻を横に移動することになります。
▼『一人で座位移乗を行った場合の例』
▼『一人の介助者が座位移乗を介助した場合の例』
『臥位移乗』とは、”寝たまま移乗すること”です。この方法を取る方は、身体を起こすことができない方である場合が多いため、主に複数の介助者を必要とする移乗動作になります。

以上の3つの方法が主な移乗方法となります。
どの移乗動作を行う場合であっても、その方法に適した能力を持っていれば、比較的、安全で容易に動作を行うことができるでしょう。
例えば、『立位移乗』が困難であっても、しっかり座ることができるのであれば『座位移乗』を行うことはできるかもしれません。
ご自分の能力に合った方法を見つけ、練習してみて下さい。
ただし、どの方法を行う場合であっても、その動作を行う能力を満たしていない場合には、とても大きな負担が生じることになり、危険も伴うことが考えられます。また、一日に何度も行われる移乗動作において、大きな負担を抱え続けた場合、一日をベッド上で過ごすなどと言うこともあるかもしれません。
こういった事態を招かぬよう、それぞれの移乗動作に関して、安全で容易に行うための道具が開発されています。

次回は、移乗動作を補う道具と、その使用方法についてご説明させて頂きます。
今回も、WEBセミナーを受講頂き大変ありがとうございました

このセミナーに関するご意見・ご感想等はこちらより。お待ちしております。

リンク栃木ブレックス 匠