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【第7回】正しい靴の選び方とは
福祉用具専門相談員 富田智子

今回は『正しい靴の選び方』についてお話しさせていただきます。

代の女性は、95パーセントが、足に何らかの障害を持っているそうです。もちろん、“足を無理やり靴に合わせている”と障害は生じます。“外反母趾”という障害が一般化したのも、靴が普及した戦後のことです。靴は、誰もが必要としますので、今回のセミナーにより、皆様がご自分の足に関心をもち、ご自分の足に合った靴選びができるよう、お手伝いができればと思っております。

5回のWEBセミナーでも、少し触れさせていただきましたが『靴を選ぶ際のポイント』としては、次のようなことが挙げられます。

『靴を選ぶ際のポイント』

@自分の足の形状・状態・歩き方の特徴を知る
【足の形状(例)】 大きく“3つ”に分けられます
・エジプト型(最も多い足型で、約70%程度を占めます)・ギリシャ型・正方形型

【状態(例)】
・麻痺があり装具を着用している ・リウマチにより足指が変形している
・糖尿病により感覚が低下している ・床ずれにより壊死している部分がある
・むくみがある ・足腰が弱っている ・O脚により歩き方が偏っている  など

【歩き方の特徴(例)】
・麻痺があり装具を着用している ・リウマチにより足指が変形している
・糖尿病により感覚が低下している ・床ずれにより壊死している部分がある
・むくみがある ・足腰が弱っている ・O脚により歩き方が偏っている  など

Aサイズを決める

▼足長
 
▼足囲
 
▼足幅
 
を測る

B目的を決める
・歩行(どのような場所・場面で使用するのか?) ・スポーツ各種
・車いす乗車時の保護  など

可能であれば、試しに履いてみましょう。靴は外見で足に合うかどうかはわかりません。
自分でわかりにくい場合は、セラピストや相談員に見てもらうとよいでしょう。

『靴合わせのポイント』
・足長+捨て寸がとれているか(当たるところはないか)
・足幅が靴の幅に合っているか(当たるところはないか)
・靴の厚みが合っているか(つま先・甲の高さが合っているか)
・中敷きが足の状態に合っているか(※アーチや補高、装具着用などで補正が必要な場合は、中敷きがはずせるものを選ぶと良いでしょう)

O脚の方に適している中敷きの例

足は複雑な動きができるような構造になっています。平坦に骨が並んでいるのではなく、母趾(親指の第1趾)のつけ根、第5趾のつけ根、かかとの3つの部分を支点として結ぶ3本の線が、それぞれ弧(アーチ)を描いて膨らむ立体的な骨格を形づくっています。3つからなる半ドーム構造です。このドームにより、スムーズに歩くことができています。このアーチが形成されていないと、足への負担は大きくなり、足や、身体の様々な部分に、変形や痛みなどの影響を及ぼします。現在では中敷きにもたくさんの種類があります。ご自分の足に合うものを使用してみると良いかと思います。

『症状に合わせた靴選びのポイント』
皆様のお身体に起きている症状により、靴の選び方も違いが出てきます。
例として、脳血管障害の方に合わせた靴選びのポイントをお伝え致します。

[片麻痺があり、麻痺側の足に装具を着用する場合]
(起きている問題)
・装具側は足関節の曲げ伸ばしがしにくくなり、着脱が容易でなくなる
・片手での着脱が難しい
・装具の上から靴を履く場合、サイズが大きくなり、左右で異なる など
(靴選びのポイント)
・靴の着脱がしやすいデザインを選ぶ
足を靴に入れ込む際、甲からつま先にかけて大きく開くデザインのものが履きやすいです。
・装具をつけている側とつけていない側で別々のサイズで購入できるものを選ぶと良いでしょう


着脱がしやすく、左右のサイズが異なる靴の例

以上、それぞれの項目において、一例を挙げながらご説明させていただきましたが、足の状態は、お一人お一人異なります。
まずは、ご自分の足をよく知ることで、良い靴を選ぶ第一歩が踏み出せるのではないでしょうか。
また、歩行は健康の基本となります。
良い靴を選び、そして、望ましい歩き方を行うことは、健康維持にもつながります。
ぜひ、ご活用いただき、これからの生活にお役立てていただけると幸いです。
今回も、WEBセミナーを読んで下さり、ありがとうございました。

【引用】高齢者・障害者の生活をささえる福祉機器(財団法人 東京都高齢者研究・福祉振興財団 2003年発行)

このセミナーに関するご意見・ご感想等はこちらより。お待ちしております。

リンク栃木ブレックス 匠