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【第3回】『起き上がりが楽になる道具とは・・・』
富田 智子
2010/08/01

※7月開催予定になっておりました『効率の良い起き上がり方とは・・・』に内容と重複する部分がございます。あらかじめご了承ください。
また、本文に使用する用語は、一般の方々にわかりやすい語句を使用させていただいております。

身体状況や習慣、寝ている環境(布団・一般ベッド・特殊寝台)などにより、“起き上がり方”はお一人おひとり、様々かと思います。
今回のセミナーでは、現在皆様が使用されている寝具と併用されることで、起き上がりが“楽”で“安全”になる道具についてお話させいただきます。

まずは・・・・・
布団や、一般ベッドでお休みいただいている場合の起き上がりに有効な道具についてお話させていただきます。

布団を使用されている方は
・平坦な場所で寝返りを行うことができる。
・ひざ下をおしりより低い位置に下ろさなくても起き上がることができる。
・床から立ち上がることができる

一般ベッドを使用されている方は
・膝下をおしりより低い位置に下ろせば起き上がることができる。
・ひざ下程度の床高があれば立ち上がることができる。

おおむね、このような動作を安全に行うことが可能であると思います。
布団や一般ベッドでお休みになられている方々に有効な道具のひとつに
『据え置き式手すり』があります。

この据え置き式手すりを併用する場合の動作は

布団と併用する場合
※手すりにつかまる
・身体を起こす
・四つん這いになる
・立ち上がる

一般ベッドと併用する場合
※手すりにつかまる
・寝返る
・ベッドからひざ下を下ろす
・同時に身体を起こす
・ベッド上に腰掛ける
・立ち上がる

これら一連の動作を、常に手すりにつかまりながら行うことができます。手すりにつかまることで、ご自身の筋力や運動機能を容易い発揮することができ、強固な道具に身体を委ねることで、精神的な不安も解消されることでしょう。
ただし、実際に使用を検討される場合は、ご自分に合わせた使い方のヒントや、事故を未然に防ぐポイントなどに関して、専門家から十分な説明を受けられることをお勧めいたします。
安易に道具を準備されても、上手くお使いになれないばかりか、思わぬ事故を招く事態も考えられますので、十分にご注意ください。

これらの“布団”や“一般ベッド”では起き上がりや立ち上がりができず、介助を要するという場合には『特殊寝台』を検討されると良いでしょう。

特殊寝台とは

サイドレールが取り付けられてあるものまたは取り付けが可能なもので、次のどちらかの機能があるもの
・背部または脚部の傾斜角度が調整できる
・床板の高さが無段階に調整できる      (介護保険法より)

いわゆる電動ベッドと呼ばれるものになりますが、簡易的なものはこれに該当いたしません。
この『特殊寝台』の特徴は、介護保険法に定められているような機能もさることながら、“付属品が取り付けられる”ことも大きな特徴であることが言えます。

例えば・・・・・
『移動バー』を設置することで、前述したような起き上がり動作や立ち上がり動作を、特殊寝台上にいながら手すりにつかまって行うことができるようになります。

移動バーとは

特殊寝台に固定が可能で、寝返りや立ち座りなどの動作時に生じる荷重に対して十分に耐えうるだけの強度を有している“手すり”のこと。サイドレールでは、容易に動いてしまうことや、荷重に耐えきれず折れ曲がってしまうことが考えられます。

特殊寝台であれば、身体を起こすことが困難な場合、“背上げ機能”を使用することで容易に起き上がることができるようになります。介助を必要とする場合であっても、介助者の負担軽減を図ることが可能になります。
これらの道具に関しましても専門家による十分な説明を受けられることをお勧めいたします。
過剰な機能は、ご自身の体力を低下させ、費用の無駄遣いを招くことも考えられます。上手に使用すれば、動作の効率化や、資源の有効活用に繋がります。
“特殊寝台”とは、皆様がお考えになられているより“奥が深い道具”かもしれません。特に私がお勧めする使用方法は、“寝返った後に背上げ機能を使用する”という方法です。適合の可否はお身体の状況によって異なりますが、適合される方にとっては、非常に効果的な使用方法になります。

今回は・・・・
『据え置き式手すり』
『特殊寝台及び付属品』
を中心にお話差し上げましたが、他にも様々な道具や方法がございます。ご自分に合った道具を適切に使用することで、多くの方が安全で楽に起き上がれることを、心よりご期待させていただきます。
今回は、私が担当する拙い『WEBセミナー』を受講いただきまして、大変ありがとうございました。

このセミナーに関するご意見・ご感想等はこちらより。お待ちしております。

リンク栃木ブレックス 匠