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【第18回】WEBセミナー 暮らしやすい家づくりについて
福祉住環境コーディネーター2級 見目真一

  1. 我が家が一番
    これまでのWEBセミナーでは、主に”ふくしの道具”についてセミナーを行ってきましたが、今回は『暮らしやすい家』について、様々なお話をさせて頂きたいと思います。
    ひびきにおきましても、日常生活用具の給付事業(住宅改修費の支給)、介護保険制度における住宅改修工事、一般住宅やデイサービス、施設のリフォーム工事等、様々な家づくりのお手伝いをさせて頂いております。
    そんな中で、よくお耳にする言葉が・・・
    「この家は住みづらいのよ。こんな風になるのならばこんな家にはしなかったのだけれど・・・。」
    「やっぱり、どんな家でも自分の家が一番だよ。この家に帰ってこられて良かったよ。」
    この2つの言葉は、私達がご相談にお伺いした際に、とても多くお聞きする皆様からの声です。
    どうでしょうか。一見、まったく相反している2つの声。
    ご自身の家に不満を感じている方、ご自身の家に満足している方・・・。
    しかし、どちらの方々も変わらないことは…
    『ご自身の心や身体がどのような状況になったとしても、いつまでも、住み慣れたご自宅で生活をしていきたい。』
    このような想いがあることは確かなのです。
    なぜなら、どちらの方々も、私達が工事を担当させて頂いた方々なのですから。
    さて、今回のWEBセミナーを受講の皆様。
    皆様は、ご自宅にどちらのご意見をお持ちですか?
    “我が家が一番”・・・この言葉を元に『暮らしやすい家づくり』についてお話させて頂きたいと思います。
  2. 暮らし方を変える
    私達が、日々、生活して行く中で、自宅に滞在する時間は、ご自身を取り巻く状況に応じて大きく変化していくものです。
    最も一般的でわかりやすいことが”性別”と”年齢”ではないでしょうか。
    女性の場合、一般的には男性よりも自宅に滞在する時間は長くなります。
    また、学生と社会人では、やはり滞在時間が異なることが一般的かと思います。
    その時々の心身の状況、生活習慣や立場によって、暮らしやすい家の考え方は異なるもの。
    まずは、暮らしやすくするために、建物では無く、ご自身の生活を振り返ってみることはいかがでしょうか。
    例えば、「トイレに行くのに時間がかかるようになってしまった。」と言う場合・・・
    だったら、『トイレに近い場所で生活してみよう』
    今までは、トイレから最も遠いコタツの南側に座って生活していたが、トイレに近い北側の席で生活してみる・・・。この数歩が、意外に大きな効果を与えてくれるかもしれません。
    さらに「立ち上がるのも大変だな。」と感じたら・・・
    近くに、安定した台を置いておけば、両手でしっかりと押しつけて、楽に立ち上がることができるようになるかもしれません。
    いつもより”早めの行動”・・・これを心がけることで、「動きが遅くなった…」と言う考え方をする必要が無くなるかもしれません。
    ちょっとだけ生活を見直すことで、前向きに生活できるようになることができたら良いですね。
  3. 動作を変える
    「俺は今までこうやってきたのだ。」
    そうなのです。私にもその気持ちが十分に理解できます。
    私も、体力を維持し続けたいと強く思っています。できることなら、安全に効率良く体力を維持(あわよくば向上させたい!!)したい!!
    近年のスポーツ界を見てみましょう。40歳を超えた方々でも、20歳代の選手たちと対等に闘っている姿を見ることが珍しく無くなってきました。
    彼らも、出来る限りその競技を継続し、良い成績を収めたいと考えているのだと思います。”良い結果”を手にするために、日々、新たなトレーニングや技術を習得して行く・・・。
    そのためには、常に、新たな”手段”を研究して行かなければなりません。
    その過程は、若者が挑戦することと何ら変わりがありません。
    今までと同じように、トイレに行く、お風呂に入る…。そのために、新たな動作に挑戦していくことは、とても前向きな変化なのではないでしょうか。
    そして、もうひとつ・・・。一流のスポーツ選手であっても、新たな動作に挑戦して行く際には、様々な専門家の意見を取り入れているようです。もちろん、そのためにはある程度の報酬が発生しているのだと思いますが、皆様は・・・、公的な補助を受けながら、専門家の指導を受けることができます。
    安全で楽な運動方法を指導して下さる先生方…。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが、まさしくその専門家になります。
    そして、この先生方は、意外に身近な場所にいる場合があります。
    ケアマネージャーなどを通して、これらの専門家に、ご自身の動作を確認して頂くことはとても有効な手段になると思います。
  4. 暮らしやすい家づくり
    ご自身の、意識や生活を変えることで、これまで皆様と共に歩んできた”家”が、決して間違ったものでは無くなることはご理解いただけましたでしょうか。
    家も、皆様も、何ら間違っていません。その時々に合わせて、少しずつ工夫して行けば良いのです。
    それでも… 生活や動作を変えただけでは、改善できない日常の生活動作があるかもしれません。
    その時こそ、少しだけ”家”にも変化してもらいましょう。
    皆様のお身体と家について、それぞれの専門家と共に支援チームを作り、実践して行く役割を担うのが、我々、『福祉住環境コーディネーター』になります。ひびきでは、2級取得者が3人在籍しておりますが、この2級取得者たちには、大きな倫理規定が求められています。一般的な建築関係の職種(設計士、建築士、大工など)と大きく異なる部分にこのことが挙げられます。

今まで、暮らしやすかった家を、これからも暮らしやすいものにしていくため・・・
ご自分の現在の状況、これからの状況を踏まえながら・・・
正しく、無駄の無いよう少しだけ手を加えて行く・・・

大がかりな工事ばかりが、絶大な効果を発揮する訳では決してありません。”正しい”工事を行う事ができれば、驚くほど低負担でシンプルに大きな効果を得られることが多々あります。

次回は、自己負担のポイントを握る”日常生活用具の給付事業””介護保険制度”についてご説明をさせて頂きます。暮らしやすい家づくりの具体的な解決方法についても、事例を交えてご紹介して行きますのでこうご期待下さい!!
今回もWEBセミナーを受講頂き、大変ありがとうございました。皆様の心が、少しでも楽になれば幸いです。次回も、また、よろしくお願い致します。

このセミナーに関するご意見・ご感想等はこちらより。お待ちしております。

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